2019年度の将棋界について後編

2週間ほど前に書いた2019年度の将棋界について前編の続編です。もともとこちらが前編の予定でしたが、棋譜著作権の争いがあり、順番を入れ替えて出しました。まあ、その結果は、まだ出てないみたいですね。そのうち出るでしょう。

 藤井七段の今期は、少し勝率を下げましたか、8割1分5厘ということで、8割超えの勝率でした。やはり強い相手と当たったのにもかかわらずこのくらいしか落ちないのは、正直びっくりです。藤井七段の鬼手については今年度は改めて触れなくてもいいでしょう。見事今年は、B級2組に昇段を果たしました。

王将戦リーグ戦も、広瀬、羽生、豊島3人が残る+予選からの3人が来るわけですから、藤井七段にとっては、さらに難しくなってしまうでしょう。(王座戦シードの時の翌年のように)

棋聖戦は、決勝トーナメント進出し、現在ベスト4に。菅井戦は、千日手になるなど、熱戦でした。王位戦は、王位戦リーグし、菅井戦、アベケン戦を残し、3連勝。朝日杯はベスト4でした。準決勝で、千田七段と当たり、8筋の歩を藤井七段は、必ず突くことを逆に利用されて、千田七段の研究に嵌まってしまいましたね。今後は、こういうことも増えてくるでしょうね。

今年度惜しかったのが、やはり王将戦リーグの広瀬竜王(当時)でした。3六馬で藤井七段が優勢となったとみられました。7二とが見えずに、途中8一ととしてしまい広瀬竜王ペースに。広瀬竜王にもその後ミスがあり、最後藤井七段は、二択の選択になります。最後歩合を選択し負けて最年少挑戦は先になりました。

 来年度以降どうなっていくのかについては、述べるまででないでしょう。タイトル挑戦は、いつになってもおかしくない。タイトル獲得は、棋士との相性でしょう。勝率は、また来年は、今年度よりは上がっていくのではないかなと思いますね。

竜王戦について、来期は3組になります。来期3組で優勝すると、右側のブロックになります。初戦が2組2位と若干楽になり、竜王戦挑戦の可能性が少し高くなるのかな。ただ、1組2位と1組3位に強い人が来る可能性は逆にあるけどね。ただ対策の立てやすさなどは前期よりはあるのかもしれない。

 後編の最後として、AIの活用で将棋棋士が強くなっていますね。新たな感覚の手が出てきてますが、ただ覚えただけでは持続的な強さにはならない感じはする。(女流に多いけど)

AIの活用は従来型の基礎があってこそでしょうね。そこが分からなければ、将来来る(3年以内だと思う)藤井七段の時代には太刀打ちできないでしょう。それと近い将来中学生棋士が同時に、複数誕生ということもあるのかもしれない。新人王戦や奨励会の年齢制限や出場資格もさらに見直されることもあり得るでしょうね。

まあこんな感じで、1点だけ新年度藤井七段の初戦は、竜王戦3組準決の千田七段に決まりました。強敵ということは変わりないですが、この対局に勝つと、杉本師匠と対局なので、期待しています。

4月中に、王位戦リーグ戦、竜王戦王座戦予選決勝、棋聖戦T準決勝、決勝と重要対局が続くので頑張って欲しいですね。

これで一段落しましたので、今回はこの辺で、コロナの影響でいろいろなくなってるからしばらく記事は未定かな。