波乱の秋場所

今場所は、初日から3横綱が休場。2日目の玉鷲戦で足を引っ掛けた感じになり高安も休場。照ノ富士は、5日目松鳳山に吊り上げられ、足を痛め休場と2大関も休む場所になりました。これは99年ぶりの出来事らしいです。

 日馬富士も、前半は、本来の速い相撲が見られませんでしたが、週末本来の相撲がみられ、11勝4敗で優勝しました。4敗での優勝は、武蔵丸以来ですので、低調な場所といえるかもしれません。豪栄道は、途中まで独走していながら、優勝の最大のチャンスを逃しました。 

 正代は、7日目豪栄道に何も出来なかったことから、まだまだ大関と、差があるのかもしれません。身長から来る腰の高さは欠点ですが、身長が高いということで有利な点もあるのかもしれません。ただ結果は、6勝9敗。まだ25歳なので期待していますが、今場所は残念でした。

 阿武咲は、前半から日馬富士照ノ富士を破るなど快進撃でした。3場所連続10勝という成績から今後大関も近い存在といえるでしょう。ただ琴奨菊戦では何も出来なかったですね。ただ受け止める傾向、かわす傾向があるのでその点は心配です。

 北勝富士は、日馬富士照ノ富士を破っているのですが、ただ押すだけの相撲が目立ちます。もっと工夫できないのかなと思います。

 今回目立ったのは、かわすだけの力士、押すだけの力士が目立ったこと。どちらか一辺倒では、研究されますし、なかなか調子の良い時は、勝っていかない。この辺りが若手が伸びていかない原因だろうなと思う。

 また怪我の抱えている力士が多く本来の実力を発揮できない力士が多いので巡業や年間6場所の見直しは検討する余地はあるのかもしれません。

 次回以降から場所ごとの記事はやめて数場所ごとまとめて統括するのもよいと考えています。今場所で楽しみな若手が何人もいるし、いろいろ発見できた場所になりました。

 来場所以降どうなるでしょうか。日馬富士は、今回怪我を抱えながらの場所で代償は大きくないと思うし、白鵬稀勢の里が以前の強さを取り戻せば良いけど1場所休んだくらいで復活することは厳しいだろうなというのが自分の感想で、今後若手に世代交代していくのだろうなとも思いました。